【トラブル対応】ネットワークの経路確認「traceroute」について

はじめに

こんにちは、Itoop(アイティープ)の広報担当の黒澤です!

PCを利用しているとネットにつながらない!という経験はありませんか?

原因は複数考えられますが、「tracert」を知っておけば原因の早期発見につながり、仕事を遅らせる必要はなくなります。

ITエンジニアでなくても知っておきたいトラブル対応コマンド「tracert」について紹介します!

tracertとは?

traceroute(Windowsではtracert)とは宛先までに辿るIPネットワーク経路を調査するツールです。

例として【yahoo.co.jp】への通信を調べるには「tracert -d yahoo.co.jp」とコマンドを実行します。

オプションで-dと指定することでDNSの逆引きをしなくなり、早く表示されます。

192.168.179.1(PCのデフォルトゲートウェイ)  → 10.60.6.123 → ・・・ 

と順番にルータからルータへと経由し182.22.16.251に到着します。このIPが【yahoo.co.jp】へ通信した時に返答する宛先のIPです。

実行結果から“トレースが完了しました。”と表示されているので、目的の【yahoo.co.jp】につながっていることがわかります。

tracertの使いどころ

目的のPCまたはサーバへ通信を確認する時は「Ping」を利用して、疎通確認を行うのが一般的です。しかし、Pingがつながらないという状況の原因には様々あります。

・サーバがダウンしている

・通信途中のネットワーク機器がダウンしている

・自分のPCで設定に誤りがある

などなど

tracertはPingより詳細な情報を得ることができるので原因の切り分けが可能になります。

例えば、上記の画像で「1 1ms 1ms 1ms 192.168.179.1」と表示されていますが、表示されない場合は2パターン考えられます。

1つ目はPC側でネットワーク設定に誤りがあります。この場合はルーターの設定を見直してください。

2つ目はルーター側に問題があります。ネットへ接続する設定が間違っているか、起動していないことが考えられます。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

ネットワーク周りのトラブルはどこでも発生するので、知っておいて損はないと思います。

エンジニアでない人がネットに繋がらない状況を解決できると一躍ヒーローになれます!

それでは良い一日をお過ごしください。