【エンジニア必見!】今注目の「ペロブスカイト太陽電池」とは!?

こんにちは。

Itoop(アイティープ)の橋本です。

皆さんは「ペロブスカイト太陽電池」をご存知でしょうか。近年注目の太陽電池で、その急速な技術進歩により、太陽電池界の新星として学術界でも大きな関心を集めています。

そこで、今回は今注目の「ペロブスカイト太陽電池」について書きたいと思います。

そもそも「ペロブスカイト太陽電池」とは!?

ペロブスカイト太陽電池とは、光を電気に変換する結晶構造を持つ、「ペロブスカイト」という素材を用いた太陽電池のことです。ペロブスカイト太陽電池は、電力変換効率の大幅な向上に成功しており、2018年6月現在において、電力変換効率は23%以上に達しています。

ペロブスカイトを用いた太陽電池は、安価であることに加えて、より軽量で柔軟性を持たせられる可能性があると言われています。

参考:ペロブスカイト太陽電池とは?メリット・デメリットや参入企業

ペロブスカイト太陽電池の最新動向

太陽電池材料としてのペロブスカイトが発見されたのは、2000年代半ばに行われた有機色素増感太陽電池の実験でのことでした。それから10年が経過して、学界、国立研究所、企業は、実験室で約30cm×30cmの大きさのペロブスカイト太陽電池の電力変換効率を2%から25%にまで高めることに成功しています。

他の太陽電池技術が実験室規模で同様の効率を達成するのに40年以上かかったことを考えると、これは驚異的な進歩と言えるでしょう。

「ペロブスカイト太陽電池」のメリットとは!?

ペロブスカイト太陽電池の最大の利点は、ペロブスカイトの製造が溶液処理によって非常に簡素化されており、半導体処理に必要な高コストの機械や設備を必要としない点です。シリコン結晶とは異なり、ペロブスカイトは薄膜で製造されるため、材料が20分の1で済む点も大きいと言えます。

従来の長方形のソーラーパネルのような形状だけでなくフレキシブルな形状にすることができ、新しいアプリケーションや市場を開拓することが期待されます。

おわりに

ペロブスカイト太陽電池は、従来のシリコン型の太陽電池よりも、軽く、塗布するだけで光エネルギーを電気エネルギーに変換できることが最大の特徴です。それまでの太陽電池技術から見ると非常に画期的であり、開発が進んでいけば、全ての太陽電池がペロブスカイトを利用したものとなるかもしれません。

この記事が読者の皆さんのお役に立てれば嬉しいです。